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平成22年1月9日:大山崎町PTA連絡協議会(山P連)文化事業

  1. PTA名:大山崎町PTA連絡協議会
  2. 活動名称:大山崎町PTA連絡協議会(山P連)文化事業
  3. 開催日:平成22年1月9日(土)
  4. 開催時間:午後2時30分~4時30分
  5. 開催場所:大山崎中学校・多目的教室
  6. 参加対象:保護者、大山崎町内の方(なるべく多くの方に参加していただきたかったので、町内全体にポスターを掲示、町広報誌にも掲載しました。約90名の参加)
  7. 活動内容:はじめに、大人よりも携帯電話などでネットの世界に精通している子どもたちが、どのようにネットを利用しているのかという具体的な事例紹介がありました。お小遣い稼ぎに、自分の写真や個人情報を売ったり、ゲームそのものは無料だが、そこに付加される機能によっては別料金が発生し、親のクレジットカード情報を入力するなど、商業ベースに巻き込まれるケースがあるそうです。また、友達に見てもらおうと、軽い気持ちで、自分の「自己紹介」を事細かに、ネット上に載せたために、家の周りに不審者がうろつくようになるなどの被害にあった事例などを紹介していただきました。
    また、友達関係にネットやメールが深く入り込んでいる様子としては、ネットのプロフへの書き込みを確認しないと、翌日の会話についていけない。メールへの返事が遅いと嫌われるとの思いから、片時も携帯電話を手放せないとか、夜遅くまで、「書き込み」のチェックをするという状況になっているとのことでした。
    携帯電話がこれほど深く子どもの生活や友達関係に入り込んでいる現状で、子ども達にとって身近なツールであるネットがイジメに利用されるのは当然だと思えました。
    今のイジメの最大の特徴は、「一緒に行動する同じグループ内にいじめが入り込んでいる」ということです。少し前までなら、友達が誰もいないような一人をいじめていたが、今では、いつ、だれが、いじめられるか分からない状況のため、いつ自分が被害を受けるかビクビクしているということです。
    特に、ネットでのいじめの場合は、不特定多数の人の目に触れるサイトなどに、名指しで悪口が書かれるが、だれがやったか分からない、だれに見られているかも分からないため、友達同士、不信感が生まれたり、匿名性が高いため、誹謗中傷がエスカレートするという特徴があり、非常に深い傷を子ども達に与えるということです。
    子ども達が、ネットによる、金銭トラブルや、イジメなどの被害に合わないためには、携帯電話を持たせるときに、ひとつでも、「ルール」を決める事が大切であるというアドバイスをいただきました。
    また、最近の大学生も、コミュニケーションのほとんどがメールであり、面と向かって話すことを、重く感じるところがあるとのことで、子ども達には、大人が、見本となって、生活の中での、ちょっとしたあいさつや、声の掛け合いを示していくことが大切ではないか、そして『嫌なことは嫌!と自分の意見を自分の言葉で伝える』『顔と顔を合わせる人間関係を再構築しうわべでなく本音で付き合える友達をつくることが大切』とのまとめられました。
    深刻な内容でしたが、楽しい話術で、熱く語ってくださり、大変好評で、「子ども達にも聞かせたい。」との感想も多く、また、先生ご自身が、学力問題や人間力などのテーマでも是非聞いて頂きたいとお話し下さり、第二弾を望む声が多数聞かれました。今後何らかの形で、実現出来ればと思っています。

    ○行事の案内用紙は、別紙を参照してください。(PDF)

  • 仏教大学 原 清治 教授

  • 真剣に聞き入る参加者